こんにゃく座公演
オペラ『タング―まほうをかけられた舌―』+うたのステージ
ぼくはおとうさんのレストランを
つがなくてはならないんだけど
ぼくは・・・。
ぼくは 味(あじ)が わからないんだ!
でもそのとき タングがあらわれた。
タングは 味(あじ)の妖精(ようせい)なんだって。
安房直子原作による「まほうをかけられた舌」が、楽しいオペラになりました。
すべてのこどもたちと、むかしこどもだったすべての人たちにお届けするミニ・コンサートとオペラのひととき。
どうぞご期待ください!
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ものがたり
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ごあいさつ
新宿の全労済ホール/スペース・ゼロでは「全労済文化フェスティバル」が開催されます。子どもから大人までたくさんのお客さまが楽しめるプログラムが毎年4演目ラインナップされますが、今年、こんにゃく座がそのひとつに選ばれ、このフェスティバルに参加することになりました。
公演はミニコンサートと新作オペラの二本立てで上演します。新しいオペラは『タング―まほうをかけられた舌―』。「タング」とはものがたりに登場する妖精の名前です。タングの得意技(?)は、舌(tongue)に魔法をかけること。この“味の妖精”がひとりの少年の前に現れるところから、ものがたりは始まります。
児童文学作家・安房直子が1979年に書いた短編を、オペラ『ガリバー』の台本を手がけた朝比奈尚行が脚色し、作曲の萩京子、演出の大石哲史により、原作のどきどき感をいっそう楽しむことのできるオペラへと変える魔法をかけていきます。
コンサートや「春のうた会」で披露している“ソング”を歌う「うたのステージ」とオペラとが一度に楽しめ、A組・B組ダブルキャストの二つの風合いを味わうこともできる、スペシャルなスパイスをたっぷりと加えた4月の公演に、どうぞご来場下さい。
オペラ「タング―まほうをかけられた舌―」+うたのステージ 公演告知動画
ものがたり
お腹をすかせた二人の客が街のレストランに入っていくと、「いらっしゃいませ・・・」と浮かない顔の少年が店の奥から現れました。この少年、名コックだった父をひと月前に亡くし、評判のレストランを継がなくてはならなくなってしまった・・・だけどその実、とんでもない味音痴! という男の子でした。
注文された料理を作ってみたものの、客たちはひとさじ口をつけただけでお店を出て行ってしまいました。このレストランをもっともっと繁盛させていくとお父さんと約束したのに、自分にはおいしさが判らないことを悲しく思い、少年はひとり途方にくれてしまいました・・・。
「泣くのはおやめ。わたしが力になってあげよう」
ふと、その言葉に目を上げた少年の前に、いつのまにか誰やら見たことのない者が立っています。お父さんとは古い友人だったと名のる“味の妖精タング”が現れたのです。
タングの得意技は、舌(tongue)に魔法をかけること。タングは、少年とある約束をする代わりに、口にしたものの成分が何から何まで判る舌へと変えてあげます。そして、にわかにはその魔法を信じられない少年を、父が秘密にしていたレストランの地下室へと連れて行くのでした・・・。
とてもおいしい料理を出すと評判がひろまり、ふたたび繁盛していくレストランですが、はたして少年とタングが交わした約束とは・・・。そして、味の妖精タングの正体とは・・・。
スタッフ
原作:安房直子(岩崎書店刊「まほうをかけられた舌」より)
台本:朝比奈尚行
作曲:萩京子
演出:大石哲史
美術・衣裳:乘峯雅寛
照明:佐藤敏之
舞台監督:久寿田義晴
音楽監督:萩京子
うたのステージ構成:萩京子・大石哲史
宣伝美術:網代幸介(画)・片山中藏(デザイン)
スタッフプロフィール
【台本/朝比奈尚行】
(あさひななおゆき)
音楽家・演出家・台本作家・俳優ほか
1948年生まれ。幼少より音楽と踊りを得意とし、演劇系短大を卒業後、インディペンデントの俳優として、映像や舞台、ラジオで活躍。1973年、劇団自動座を旗揚げし、作、演出、俳優として小劇場第二世代の一翼を担う。1985年、音楽・ダンス・演劇・映像・美術などを融合させた非物語演劇を製作する劇団「時々自動」を創設。全作品で構成・演出・出演を務める。
「時々自動」以外の仕事では、音楽家としては、蜷川幸雄、串田和美、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、宮田慶子ほか多数の演出家の作品を手がけ、近年ではシアターコクーン『表裏源内蛙合戦』、『東京月光魔曲』、『タンゴ』、ナイロン100℃『2番目、或いは3番目』、さいたま芸術劇場『真田風雲録』『美しきものの伝説』、コクーン歌舞伎『四谷怪談』などがある。俳優としては、シアターコクーン『ゴドーを待ちながら』、まつもと市民芸術館『エドワード・ボンドのリア』、
東京乾電池『コーヒー入門』、SPAC『王国、空を飛ぶ!』などに出演
【作曲/萩京子】
(はぎきょうこ)
作曲家・オペラシアターこんにゃく座代表兼音楽監督
1978年、東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。作曲を池内友次郎、矢代秋雄ほかに師事。卒業後、1978年よりピアニストとしてこんにゃく座の公演に参加し、1979年より座員となる。1980年より座付作曲家、また音楽監督助手として、座の活動を支える。1997年に音楽監督に、2004年に代表となる。
これまでのオペラ作品に、『シグナルとシグナレス』(宮澤賢治・1985)、『北守将軍と三人兄弟の医者』(宮澤賢治・1992)、『金色夜叉』(尾崎紅葉・1995)、『ガリバー』(スウィフト・1997)、『にごりえ』(樋口一葉・2000)や、オリジナル台本による『ロはロボットのロ』(鄭義信・1999)、『ネズミの涙』(鄭義信・2008)、『想稿・銀河鉄道の夜』(北村想・2010)など多数。また、こどもたちへ向けた『あおくんときいろちゃん』(レオ・レオーニ・1982)、『銀のロバ』(ソーニャ・ハートネット原作・いずみ凜台本・2013)。ほかにシェイクスピア原作・林光との共同作曲による『十二夜』(1989)、『ハムレットの時間』(1990)がある。
オペラ以外の作品には、合唱曲『飛行機よ』(詩:寺山修司)、『朝のパン』(詩:石垣りん)、『きもちのふかみに』(詩:谷川俊太郎)、『はっぱと りんかく』(詩:まど・みちお)、また『ピアノのための12の前奏曲』、宮澤賢治の作品にもとづく『よだかの星』、『風がおもてで呼んでいる』などがある。古今東西の詩人の詩によるソング多数。こんにゃく座以外の劇団への劇音楽も多く、俳優座プロデュース『夜の来訪者』、前進座『かんがえるカエルくん』、などがある。
また、吉川和夫・寺嶋陸也と共に作曲家グループ「緋国民楽派」を結成し、作品発表を行なっている。2000年秋には、文化庁在外研修員として、パリで研修を行なった。
【演出/大石哲史】
(おおいしさとし)
オペラシアターこんにゃく座歌役者・演出家
1955年京都市生まれ。京都市立芸術大学音楽学部声楽科卒業。関西二期会などを経て、1981年こんにゃく座に歌役者として入座。
入座後、こんにゃく座のほとんどの作品に出演している。主な出演作に、『フィガロの結婚』の〈フィガロ〉〈伯爵〉、『セロ弾きのゴーシュ』の〈ゴーシュ〉〈野ねずみのおっ母さん〉、『森は生きている』の〈博士〉、など多数。また、演出家としても『そしてみんなうそをついた』(2008)、『想稿・銀河鉄道の夜』(2010・2016)、『森は生きている』(2012)などを手がける。
ワークショップ、歌唱指導者としても各方面で活動。富士見市民文化会館キラリ☆ふじみとの共同プロジェクトでは、市民公募による市民参加型の歌劇団である「キラリ☆かげき団」の中心的な指導を担っており、こんにゃく座外でも、東京、名古屋、大阪、熊本、仙台などで定期的な「うたのワークショップ」を独自の体験と経験を生かしつつ展開、日本語で歌うことの楽しさをひろげている。
キャスト (ダブルキャスト)
公演詳細
●日時
2017年4月12日(水)~16日(日)
*ダブルキャスト(A組・B組)
12(水) |
13(木) |
14(金) |
15(土) |
16(日) |
|
|
15:00A |
13:00B |
11:00A |
19:00A |
19:00B |
19:00B |
17:00A |
15:00B |
※開場は開演の30分前。
●会場
全労済ホール/スペース・ゼロ
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-12-10 全労済会館1階
TEL
03-3375-8741
http://www.spacezero.co.jp/
●チケット料金
*全席指定 *当日は一人500円増し。
おとな5,000円
おとなペア9,000円
U25(25歳以下)3,000円 *当日要身分証明書
学生・こども2,000円 *当日要学生証
おとなこどもペア6,500円 *こどもは小学6年生まで
〈座席表〉
●チケット取扱
◆オペラシアターこんにゃく座 TEL
044-930-1720
http://www.konnyakuza.com
◆スペース・ゼロチケットデスク
http://www.spacezero.co.jp/
*U25チケットの取扱いなし
◆チケットぴあ
http://pia.jp (Pコード456-096)
◆イープラス
http://eplus.jp/
◆ローソンチケット TEL
0570-084-003(Lコード33071)
http://l-tike.com/
◆カンフェティ TEL
0120-240-540 http://confetti-web.com
●車いすスペース
車イスでのお越しをご希望のお客様はこんにゃく座までお電話でお問い合せ下さい。
●託児サービス*定員あり・要予約
4月16日(日)11:00の回
料金:2,000円
申込・問合せ:イベント託児・マザーズ
TEL
0120-788-222
●主催・後援・制作
主催
全労済
※この公演は文化フェスティバル主催である「全労済」のもと、こんにゃく座が企画・制作する公演です。
後援
渋谷区教育委員会
企画・制作
オペラシアターこんにゃく座
神奈川県川崎市多摩区宿河原7-14-1
TEL
044-930-1720
http://www.konnyakuza.com
チケットお申込み
●チケット発売日
2月18日(土)10時より
*こんにゃく座ファンクラブ「こんにゃクラブ」先行発売:2/14(火)10時より
チケットお申し込みはこちらへ
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