◆No.1 物語の舞台「忠臣蔵」とは? 2018-08-01
オペラ『イヌの仇討あるいは吉良の決断』は、
あの「忠臣蔵」を、大石内蔵助や
赤穂浪士四十七士側ではなく、憎き悪役として描かれることの多い吉良上野介側からみた
もうひとつの物語。
ひねりの効いた筋立てと、力に満ちた言葉による井上ひさしの見事な戯曲「イヌの仇討」が原作です。この言葉たちと格闘し、渾身のわざで書き込まれた林光の熟練した力強い作曲。こうして生まれた初演の舞台は、「言葉と音楽が見事に融合した幸せな舞台」と高く評価されました。
では、この物語の元ネタである、あの「忠臣蔵」って、どんなお話なのでしょうか?
オペラでは、吉良上野介を演じる、歌役者・大石哲史が語る
「9分でわかる忠臣蔵」をご覧ください!
「忠臣蔵」の元となった、江戸時代の大事件!
播磨赤穂藩の殿様だった浅野内匠頭が、吉良上野介に切りかかかったという「刃傷沙汰」!
その事件現場と言われる、江戸城 「松の廊下」。
江戸城本丸 大広間・松の廊下・白書院(模型) (東京都江戸東京博物館)
両国駅の西口より徒歩3分にある「江戸東京博物館」の常設展では、江戸東京の歴史と文化が紹介されていて当時の雰囲気を味わえますね。
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
そして、同じく両国駅の東口から徒歩7分には、吉良上野介義央の屋敷跡が、本所松坂町公園として残されています。
現在の吉良邸跡はかなり狭く、当時の1/86の大きさだそうです!
江戸時代から美談として浸透している「忠臣蔵」。
しかしこれは移り気な大衆によって美談としてもてはやされた物語ではなかったか?
果たして真相は…。
権力に忠実な‘イヌ’として生きてきた一人の男、
吉良上野介の決断は…