こんにゃく座と宮澤賢治
◆オペラ『グスコーブドリの伝記』公演報告 2016-09-21
宮澤賢治生誕120年を記念して公演しました、オペラ『グスコーブドリの伝記』は、お陰様で5日間7ステージを無事に終えることができました。
ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。
【オペラ『グスコーブドリの伝記』舞台写真】
賢治のトランクから飛び出した文字たち。よし! これにしよう。「グスコーブドリの伝記」
ブドリにはネリという妹があって、二人は毎日森で遊びました。
私はこの地方の飢饉を助けにきたものだ。さあ何でも食べなさい。
ブドリ「網をかけて何にするの?」 てぐす飼い「てぐすを飼うのさ」
繭からは大きな白い蛾が飛びだし始めます
赤ひげの主人の沼ばたけ。オリザに病気が出たんだ!
またオリザに病気がでかかったのをブドリが食い止めたのでした
火山局でペンネンナーム技師と働くことになったブドリ
この雲の下で、あすの朝には、見違えるように緑いろになったオリザの株を手でなでたりするだろう
火山局の船がカルボナード島へいそいでいきました。そこへいくつものやぐらは建ち、電線は連結されました。
原稿を書き終えた賢治。「グスコーブドリの伝記」
【オペラ『グスコーブドリの伝記』舞台“裏”写真】
公演で使われた小道具たち。お客様全員にはわからないかもしれない細かい部分にもこだわりが光ります。
冒頭と最後の賢治の部屋のシーンで使われた原稿用紙。実際に賢治の書いた原稿を手書きで書き写してあります。
てぐす飼いのシーンの白い繭は、発泡スチロールでできた緩衝材です。
てぐす飼いのシーンで飛ぶ蛾。原稿用紙の柄の紙を切ってつくってあります。
さて、これはなんでしょう?? オリザに病気が出た時のオリザたちの舌が真っ赤だったその正体です。噛むと舌が赤くなるガム、というのが売っていましてそれを使っていました。
訪ねてきたブドリにクーボー大博士が渡す名刺。裏にあるのは火山局への行き方です。オペラ中ではこれを、クーボー大博士は一瞬で書き上げていることになります。
火山局で働き始めたブドリが手に持つバインダー。観測数値が書き込めるようになっています。
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オペラシアターこんにゃく座公演
宮澤賢治生誕120周年記念
オペラ『グスコーブドリの伝記』新作初演
原作:宮澤賢治
台本・演出:しままなぶ
作曲:寺嶋陸也
美術・衣裳:乘峯雅寛
照明:竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
振付:向雲太郎
舞台監督:井関景太
舞台監督助手:井川学
音楽監督:萩京子
演出助手:鈴木裕加
宣伝美術:ミロコマチコ(画)・片山中藏(デザイン)
照明操作:吉嗣敬介、八並美帆子、竹内始
大道具製作:金井大道具
小道具製作:オサフネ製作所
小道具:高津装飾美術
稽古ピアニスト:湯田亜希、井口真由子
演出部:佐藤敏之、北野雄一郎
衣裳部:熊谷みさと、川中裕子、高岡由季
票券:齊藤路都
制作:田上ナナ子、忠地あずみ、湯本真紀、大原小夜子、土居麦、森友希
協力:るうと工房
出演
大石哲史・・・父、ペンネンナーム技師、ブンブンゴンゴン
岡原真弓・・・母、クーボー大博士、ぺかぺか
富山直人・・・赤ひげの主人、グララアガア
花島春枝・・・おかみさん、ポシャポシャ
野うるお・・・てぐす飼いの男、となりの沼ばたけの主人、ツイツイツイツイ
佐藤久司・・・賢治、グスコーブドリ
沖まどか・・・ネリ、もにゃもにゃ
壹岐隆邦・・・目の鋭い男、おじいさん、シュッポォン
飯野薫・・・かぷかぷ
小林ゆず子・・・のんのんのん
クラリネット・草刈麻紀
ピアノ・斎木ユリ
俳優座劇場
2016年9月14日(水)〜18日(日)
14日(水) | 15日(木) | 16日(金) | 17日(土) | 18日(日) |
14:00 | 14:00 | 14:00 | ||
19:00 | 19:00 | 19:00 | 19:00 |
助成 文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
後援 宮沢賢治学会/イーハトーブセンター、花巻市
主催・制作 オペラシアターこんにゃく座
神奈川県川崎市多摩区宿河原7-14-1 TEL.044-930-1720 http://www.konnyakuza.com
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こんにゃく座と宮澤賢治、6月から3ヶ月間に渡って、こんにゃく座と賢治オペラのこと、『グスコーブドリの伝記』出演者インタビューを掲載してきました。お楽しみいただけましたでしょうか。
10月はお休みし、11月からは、次回こんにゃく座2月公演オペラ『想稿・銀河鉄道の夜』へ向けてまた情報を発信します。どうぞお楽しみに。