旅公演レパートリー



オペラ『おぐりとてるて─説経節「小栗判官照手姫」より─』


えいさらえい えいさらえい
引けよ、引けよ、子どもども
ものに狂うてみせようぞ。

女に化身する大蛇 人を食らう馬 閻魔大王に藤沢上人。
破天荒な登場人物が 美男・おぐりと美女・てるてをとりまく。
ユーモアと残酷が行き交う奇想天外オペラ!
スタッフ
台本・演出:立山ひろみ 作曲・音楽監督:萩京子 美術:加藤ちか 衣裳:太田雅公
照明:齋藤茂男 振付:向雲太郎 小道具製作:福田アキヲ 舞台監督:森下紀彦
ものがたり
大蛇の化身に恋をして都を追われた小栗は、数奇な運命の糸にあやつられ、常陸の国で、照手と出会い結ばれる。しかし、それを知った照手の父に殺され、地獄へ落ちる。照手も父の手によって殺されかけるが先々で出会う人に助けられ、女郎宿へと流れ着く。
小栗の旅は、京都、常陸、相模、黄泉の国へ。そして、閻魔大王のはからいで、しゃべることも、見ることも、聞くこともできない餓鬼阿弥とされ、ふたたびこの世へと復活させられ、人々と照手の手により熊野へと引かれていく。
小栗と照手の恋のゆくえは、いかに?
作曲家より
中世の世、出口のない苦しみを味わう人々が心待ちにした説経節。説経節は村の辻々で語られ、人々は物語を聞き、涙を流し、日々の苦しみから一時解き放たれたことでしょう。
戦や貧困に人々が苦しめられた中世の世と現代は驚くほど似ています。現代に生きる私たちも閉塞感に苛まれています。しかしこんな時代だからこそ、生身の身体から発せられる声=歌で成り立つオペラに触れていただくことには大きな意味があるのです。
説経節とオペラの出会いから生まれたオペラ『おぐりとてるて』。
「いま」を生きるすべての人々にお届けしたいオペラです。
(萩京子)
公演評
波瀾万丈の物語は、運命の綾を手繰るように劇的に展開して舞台向きであり、それをこんにゃく座のスタイルに合わせて簡略に、十八の場面にまとめた演出家・立山ひろみの構成がまず見事である。これに萩京子の音楽が、今回は特に打楽器の持続的な使い方で統一感を与え、全体は強烈に引き締まった印象がある。小栗の凄惨な運命と照手の純粋な愛との巡り合わせには、恋文のやりとりを歌い継ぐ場面などに美しい萩節が鏤められている。
(公明新聞 小内将人)
アンケート
◇心うたれました。特に後半、おぐりを土車にのせてひいてゆく人々の姿が感動的でした。希望をつないですこしづつ人々の力をあつめ進んでいくところ、また〜エイサラエイ〜という人々の車をひく歌も力強くシンプルですてきでした。

◇台詞、脚本の見事さ、はっきりと詞が聞こえる歌、音の調べ、見事な歌唱力、体のしなやかな動き、3人の演奏、配色のすてきな衣裳、そして圧倒的なオペラとしての迫力。どれをとってもお見事!のひとことです。

◇音楽の素晴らしさは抜群で、劇の内容とピッタリ呼吸が合った不思議なメロディと音の交わり、演奏者たちの作曲に合わせたパーフェクトな演奏と共にこのオペラのユニークさが発揮され成功に導いたと思う。台本、演出の才能もまた驚嘆に値するものでした。その他、すべての役割が一体となって全力投入された迫力に圧倒されました。考え抜かれたシンプルで無駄のない舞台装置、演技のスピード感とユーモアの共存、登場する大蛇と馬の思いきった大きさと演技で観客の度肝を抜き、大声で明瞭な役者たちの発音と動作、そしてオペラにふさわしい素晴らしい歌声などと共に、人類にとって普遍的題材に着眼し中世を背景にして今日見事に表現し発表に至られたことに対し大喝采を送る次第です。
公演データ
公演日程
  2017年5月下旬〜6月、9月〜12月
上演時間
 2時間(休憩10分を含む) 仕込4時間・バラシ1時間
会場条件
 間口10.8m 奥行き9m 高さ5.4m
 ※体育館公演可能。その際公演条件が変わります。詳細はお問い合わせ下さい。
人数
 20人(歌役者12人+ピアニスト1人+スタッフ7人)
移動方法
 電車移動・運搬トラック4t車2台

 公演について、資料の請求はこんにゃく座までお問い合わせください

2017年度ツアースケジュール
動画




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