稽古場日誌
稽古ピアニストの岩谷です。おととい曲が完成しました! おめでとうございます。
稽古ピアニストの仕事は、稽古が始まったばかりのころは本番ピアニストとほぼ同じです。新しい楽譜が出てきたらみんなで練習、それをさらに丁寧に音楽稽古、演出家入りの全体稽古、振り付け稽古などなど、様々な稽古に参加し、ピアノ部分を弾くことです。ところが、だんだん本番が近づくと、芝居に関わると稽古や全体での音楽稽古を本番ピアニストが、個人練習を稽古ピアニストが担当していくように、振り分けられます。本番での曲の速さや、歌と器楽の、そして芝居の呼吸をピアニストとあわせていく必要があるからです。
というわけで、何日か前から、個人練習でピアノを弾かせていただいています。当たり前ですが、役者さんたちは、みんなそれぞれアプローチがちがいます。そして、私もちがうんです。。。そう、ある人はものの例えではなく、100回200回と練習する。ホントにやる。それは私の中にはない練習方法だったけれど、いっしょにやるうちに、本当にすばらしいものになっていく課程を間のあたりにすると、そっか・・・そういうやり方がありましたか・・・まいりました、と納得してしまう。またある人は集中力がすごくて、一度まちがえたら、次はまちがえない。それも自分の中にはありえないことだったけれど、実際目の前で起こっている出来事だから、そっか・・・私がまちがっていました、と思う。全員、みんなそういうご自分のやり方を持っていらっしゃる。そして、だんだん練習がすすみ、言葉と音楽が立ちのぼってくるうれしさは、格別のものです。
本番間近の今日は、午後に通し稽古があり、私は見学させていただきました。
岩谷礼子
前回のロミジュリに引き続き衣裳を担当しておりますチーフのトヨシマです。
今回のチームは、私よりも若い! そしてかわいい! プランナーの杉田文絵さんと最強の衣装部コンビ! ダイスケとおかぼん(島田大翼、岡林景子)という、素晴らしい組み合わせで、和気あいあいと作業をしております。注目すべき衣裳は、コロスとガリバー3。ネタバレしてしまうので、どんな衣裳かはお教え出来ませんが、素敵に出来上がりました。本番をお楽しみに!
豊島理恵
こんにちは今回、演出部でついております、西田玲子です。
私の仕事は主に、小道具の製作・管理、映像関係のセッティング、そして車の運転です。今日も朝の九時半から夕方の六時近くまで、材料調達の為に東京中を大きなワゴン車で走り回ってきました。天気も良かったし、連休の為、都内は少し空いていて楽しいドライブでした。小道具の製作では、小人の服を二十着ほど作りました。最初はどうやったら良いか戸惑っていましたが、作り始めたら楽しくて、ここにレースをつけたら可愛いだろうなとか、裾にファーをつけたらゴージャスでいいよねとか、今回は舞台監督も女性なのでみんなで盛り上がっていましたが、ハッと、まだまだやるべきことがたくさんあるという事に気が付いて、今はひとまずこのベーシックな形で余裕がでてきたら少しずつオプションを付けていこうということになりました。
もしかしたら幕が開いてからも小人服は進化し続けるかも!何度か観にいらっしゃる予定のある方にはそこら辺も観ていただけたらと思います。
西田玲子
今日は、立ち稽古、通し稽古(出来ているところまで)、振り付け稽古、衣裳パレード、音楽稽古と、毎度の事ながらてんこ盛りの一日でした。気がつけば、初日はもう来週の金曜日。オペラ「ガリバー」は再演の筈なのに、台本作家が手直しした都合で(?)作曲も変更する部分が出てきました。と思ったら、バンバン変わる!で、今現在まだ最後まで曲が出来ていません。当然まだ全貌が見えていません・・・。
以前稽古場日誌でお茶場のお菓子が足りないと書かれたところ、お菓子が来ました。僕も書いてみようかな。「楽譜が欲しい〜!」と。
酒井聡澄
稽古場から駅へ向う道には、田んぼや小川などの適度な自然が散在しています。従って、適度に虫も潜在しています。実は私白状すれば、虫がとても苦手なのです。
お稽古後、近所のうらりんご亭(新人の浦上さんの新居)で心のデトックスをして終電に乗ると、必ずと言っていい程虫に遭遇します。虫のいない席を探しては移動するという独りイス取りゲームに興じながら、ふと巨人の国のことを考えました。
ガリバーが二番目に訪れる巨人の国では、蝿がひばりサイズで顔の前へ飛んできます。稽古場では、井村さんがジャイアンツのバッターの真似をしていたり、うるうる先生がマイムをせずにマイムマイムを踊っていたり、コマさんが可愛い顔で「あっちだ!」とカメラアピールをしていたり、なかなかふぁんたすてぃっくな巨人の国ですが、リアルに想像するとドン引きです。
音と一緒に世界を紡ぎ、溶かし、絡め、回す、粒子のようなコロスを目指して、小雨ニモ虫ニモ負ケズに邁進しますので、どうぞトラムへ冒険の旅にいらして下さいませ。
萩 千尋
こんにゃく座の『ガリバー』はコピーにもあるように、3人います。
「わたしも、ガリバーです」巨人の国へ行ったときの小さなガリバーだけを演じるわけではありません。もちろん、幼少のガリバーをやるのでもありません。大石さん(ガリバー1)、うるおさん(ガリバー2)と共に、いろんな国を旅して、さまざまなことを見てきて、そして、わたし(ガリバー3)の今を含めたこれからを考える。
台本にはガリバー三人がケンカをするシーンが何度かでてくる。それも、殴り合いの激しいケンカ。いい大人がどうして? 三人の仲がすごく良いからだと思った。まぁ、もともと一人の人物なのだから。お互いを信頼しあい、認めあった、頼れる仲なんだと思う。だから、ケンカできるんだ。
稽古場での三人も仲良しだ。でも、ケンカはない。お互いをわかりあっているから、三人のなかではスムーズに事が進む。その他の物語を進めていくチームの人達は何かちょこちょこもめているf^_^;
さあ、明日からは二人から旅立って、独り立ちのシーンがどんどんやってくる。
一人の女ガリバーとしての生き方を見つけたいと思います!
西川まゆみ
毎日音符と格闘する日々である。
その音楽たちは、ボクにとって小人であり巨人であり飛島の人たちであり馬の国の住人たちだ。「なんでそ〜なるの!?」とコント55号なことを言いたくなる曲たちだ。その曲たちの前でボクの存在や自信や価値観は大きくなったり小さくなったりする。こんな冒険はめったにあるもんじゃない。ボクは泳ぐしかない。泳ぎ続けるしかない。ガリバーがそうしたように。どこにたどりつくのか? 何が待っているのか? それはわからない。楽士合わせの時、録音して帰りの電車の中で聞いた。楽しいワクワクする音楽が聞こえてきた。新しい世界が見えた気がした。身体と心が軽くなった。まだ泳げそうだ。泳ぎたくなった。だから泳ぐ。シアタートラムの初日に向かって。そしてシアタートラムに上陸したボクたちはあなたにこの旅の事を話す。どうか待っていてください。とびっきりの土産話をお聞かせしますから。
富山直人
今日の稽古は、3章の飛島のスコア1〜12でした。
2時から新譜の音楽稽古をして、14時半から全体練習です。まず始めに、立山さんに音楽を聴いていただく為に通して、その後全員で輪になって座り、それぞれのシーンをどの様にしていくのか話し合います。実際に立って動く内に夕方です。休憩後18時半から、振付けの方の動きの提案があって、よりオペラが面白くなっていきます。次々と新曲の音取りをして、暗譜して、歌いながら演じ、時にはステップを踏む座員の方々は、ハードだろうけれど、とても楽しそうです。
小林摩湖
こんにちは、衣裳部の岡林です。久地の稽古場に移って約1週間、毎日ひたすら衣裳を縫い続けています。今回の衣裳プランナー、杉田文絵さんは、若くて美人で、しかもとても謙虚な方です。私が間違えたのに、「私が先にちゃんと言っておけばよかったんだよね」といって謝って下さいます。「いえ、私が悪いんです」「ううん、ごめんね」と、作業部屋では日々、ごめんなさいすみませんが繰り返されるのでした。楽しい衣裳になりそうですのでご期待下さい!
今日は座の会議があり、出演者がガリバーという作品をどう感じているのかということを聞くことができました。新しくなった音楽や装置や衣裳を楽しみながらやっているようで、初演とは随分違うものになるのではないかと更に楽しみになりました。子どもたちにもきっと楽しんでもらえる! とのことですので、ちびっこたちもぜひ見に来て下さいね!
岡林景子
稽古が終わって宿河原駅。反対側のホームで乳母車と鞄と紙袋を抱えたお母さんと2〜3才の男の子。男の子は階段を登りたくない、ダッコして欲しいと駄々をこねて泣いている。乳母車と鞄と紙袋を抱えているお母さんは困り果てていたが、しかしキッパリと「じゃあ勝手にしなさい、バイバイ」と一人階段を登っていった。さて、一人取り残された男の子はどうしたか? さっきより大きな声で三回泣いた後、けろっとした顔で「バイバイ」といいやがった! おい、いいのか少年、それでいいのか!? クールな少年の予想だにしなかった反応に見ているこっちが慌てる。すると階段上のお母さんも笑って「バイバイ」。少年も笑って「バイバイ」。何度かバイバイしているうちに和解のような仲直りのような空気になり、少年は一人で階段を登って母子は手をつないで帰っていった。
ドラマチックだ。現実はとても。ワシが考えてる事なんてハナクソやな。ホントは別の事書こうと思ってたんですがね、ヤメにします。明日は稽古休み。先週の休みはガリバー漫才オーディションに落ちて一日凹んでたなあ。何もする気がしなかったなあ。
明日は何しようかなあ?
富山直人
今回、演出助手なんてすごい名前の仕事をやらせていただいています。
最近の稽古場での悩みのひとつはお茶場のお菓子です(演出助手?)。
ビバリー様の部屋にも書かれているとうり、こんにゃく座はお引越しのため、みんなで経費削減に努めています。その削減案のひとつにお茶場のお菓子は経費で買わないというものも盛り込まれました。ですので今は差し入れのお菓子を少しづつ出してしのいでいます。しかし稽古はハードですので夕方頃になるとみんなから「お菓子が食べたい」というオーラがムンムン出てきます。それに耐えきれず私はお菓子を出してしまいます。するとわさわさ人が寄ってきてあっという間にカスのみが残ります。食べた後はみんな元気になったように見えて、なんだかこちらもうれしくなります。しかしお菓子の在庫はもう僅か。この先お菓子が切れたらどうなるのだろう…。と、小さな悩みを大袈裟に考えてしまう私。そこでお菓子代カンパボックスを置いてみました。しばらくして箱を振ってみると「コロンコロン」といい音が。「早速誰かが入れてくれた!」中をのぞいてみると…音の主はボタンだった。「なんじゃこりゃ〜!」。するとK吉さんが「誰かが入れたら他の人も入れる気になるやろ」と。…なるほど。「明日、まずは私が入れてみよう」と誓い、みんなが楽しく稽古できるようにと願うのでした。
鈴木裕加
演出の立山ひろみ女史について・・・。
なんとも、かわいらしい魅力的な女性である。なんと26歳! ほとんどの出演者より年下。
稽古場はまずひろみちゃん(立山さん)のお話からはじまる。みんなは椅子に座ってる。ひろみちゃんは地べたに楽譜(見開きでB5サイズ)をひろげて、台本をひろげて、彼女の熱い想いを語る。井村くんがガリバーの衣裳についてつっこむ、大石さんが登場についてつっこむ。ひろみちゃんはすべてうんうんうんうんとうなずきながら、答える。ちょっとわけがわからない所があるのに、おにいさん、おじさんたちはなんとなく煙に巻かれて「まあ、ようわからんけど、かわいいからやってやろか!」ってな感じで稽古が始まる(これは、私のすごく私的な意見ですので違ってたらごめんなさい。ははは)。
稽古の休憩は5分! 短い! そして、稽古場は全く止まらずずんずん進んで行く。ガリバーはどんな恐ろしい目にあっても、冒険に行ってしまう。そう、ひろみちゃんはずんずん冒険して行く人だ! 嵐のまっただ中へつきすすんで行くのである。なんで、こんなにこの人のことがいとおしいかと思ったら・・・彼女のおねえちゃんはまゆみという名前らしい。まあ、そのおねえちゃんですらものすごおい年下だが・・・。
岡原真弓
本日初立ち稽古! オープニングのシーンはなかなか自分達の居方やどんな風に見せたら良いかなどなど悩むところで、そこのトコを今回初めて演出をお願いした立山ひろみさんが、ぱしぱし説明してくれて大変小気味良い。そして今回の目玉的演出、こんにゃく座二年目のウラ(浦上かづこ)が抜擢されカメラを持ってガリバー達を舐める様に映す! さてどんな風に見えるか!乞ご期待ですよ。
夜は振付の矢内原さんにコロス達の洗濯干しと葬列、ガリバー達の喧嘩の所をみてもらいました。僕は洗濯干しをやるんですが、「佐藤さんちょっとその洗濯物高く振り上げて叩き付けて下さい」まるでよく逆ギレする僕の性格を見透かされた様で冷や汗モノでした。ガリバー達の喧嘩も前回の様に本当に喧嘩するのでなく振付にアイディアをもらってやることにしました。(初演はガリバー3をやったあかねちゃんは本番中靭帯を切っちゃいました)その振付も面白い!
みなさん楽しみにしてて下さいな!
佐藤敏之
全体稽古の前にo女史と二人で連段しながら漫才の新譜稽古。音、凝ってます。ふー
梅村博美
さて、稽古場日誌がはじまりました。初日担当の浦上デス。
新人、いや、もう2年生になりました。このガリバーが初出演です。
稽古場は久地に移って、太鼓も音が出せるようになりました。
いやーー太鼓って難しいです。やはり百本ノックみたいな練習が必要です。なので、私は、太鼓隊長(酒井さん)を捕まえてはいつも教えてもらうのですが、いざとなるとできなーぃ!! 一人でポコンと音を間違えては隊長ににらまれる、という状態です。しかし、これに足もつくということなので、百本どころか千本ノックしないと。
さて、稽古場は明るいです。演出の立山さんを中心に、みんなでつくっていこう! というエネルギーがあります。なんとかして、全員でガリバーを立ち上げていこうと思います。
稽古場日誌はじまりはじまり〜〜
浦上かづこ