■稽古場日誌
2006年8月20日(日)
ついに『フィガロの結婚』稽古最終日。今日は1時から、「ろ組」の通し。
昨日の「い組」の通しで、音楽がしっくりいかない箇所があったので、器楽奏者のみなさんに、「明日の通しの前、12時から器楽だけの合わせをしたいのですが〜」、と伝えたら、「喜んで!」と言ってくださった。ホントに気持ちのよい方たちである。こんにゃく座のオペラは、演奏者が歌い手との呼吸で音楽を作っていく。芝居の間も感じ取らなくてはならない。歌い手の歌いたいようにテンポを微調節することも必要だし、歌い手に合わせすぎてもいけない。あうんの呼吸のうちに、音楽全体をしっかり構築する…ことが器楽奏者に求められる。器楽奏者が勢ぞろいしてからの4日間の最終稽古は、音楽監督の私にとっても正念場で、おおいにはりきって臨む。
モーツァルトの音楽は、会話が生き生きしている。『フィガロの結婚』には重唱が多く、舞台上いたるところで、いろいろな登場人物がいろいろなことを歌っている。どう考えても「大勢の人間がいっぺんにしゃべったら、誰が何を言っているのか、さっぱりわからない!」のだけれど、モーツァルトの魔法の作曲によって、ひとりひとりに目を向けると、その人物がどういう気持ちでなにを訴えているのか、とてもよくわかるようになっている。(まあ、それを実現することに苦労しているわけだけれど…)
今日の通しは『フィガロ』の編曲者のひとり、吉川和夫さんも見に来ていた。そして、西川扮するバルバリーナにしばし絶句、そして笑い転げていた。村人・村娘の登場にもかなりな反応が…。乞うご期待。
とにかく今日の通しは、笑いに満ちていた。
震源地は伯爵(大石)と伯爵夫人(梅村)。
「手紙ってなんですの?」「誰だ!なかにいるのは?」
「手紙ってなんですの?」「誰だ!なかにいるのは?」
「手紙ってなんですの?」「誰だ!なかにいるのは?」
と、壊れたレコードのように、いつまでもやっていたふたりは、ほんとの夫婦に見えました。。。。
さて、ダメだしの後、稽古場をばらして、大道具、小道具、衣装等をトラックに搬入。
明日は六本木俳優座劇場の仕込み。
スタッフのみなさん、仕込みをするメンバー、よろしくお願いしますね!
萩京子
2006年8月17日(木)
制作の忠地です。今日は初めて5人の楽士さん達が勢揃いしての稽古。あたまから楽士入りのシーンの音楽を丁寧にあたっていく。そう、ふた組あるから2回づつ。「座って落ち着いてやって」「次の組は立って」「もう一度」「はい、次!」音楽監督の萩さんがピシピシ進める(ビシバシと激しくないが穏やかに静かに厳しくって感じ。この「静かに厳しく」っていうのには少し憧れたりする)。
楽士のみなさんは、座でもお馴染みの方達ですが、なんか余裕があると言うか、豊かな感じでみなさん素敵な方達です。出演者が真近で激しく歌ってても、うるさく絡んでも、お茶目に返してくれるんです。本番では、楽士のみなさんもアジアンな出立で登場です! 楽士もそろい、ふたつの組の個性も楽しく、音楽もだんだん目に見えてきてるし、客席もほぼ満席になりそう〜と少しホッとしつつ、でもよく考えたらあと3日で稽古場での稽古はおしまい! あ〜なんだかドキドキしてきましたよ。劇場入り前の数日は、いつも期待と不安とへんな緊張やらで。。。寝れない〜と思いつつなぜかとても熟睡できる。さあ、いよいよ最終調整です!
忠地あずみ
2006年8月14日(月)
今回の村人たちはアジアのとある地域の人々です。彼らの地域では独自の習慣や表情があって、それが振付の多恵さんの独特な振りで浮かび上がってくる……はずなのですがどうも難しい。体が固くて思うように体が動いてくれない私ですが、それ以上に今苦戦しているのが表情。改めて自分の表情の乏しさにかりかり、いやがっくりしています。これ! と思って鏡をみても全然思ってるのと違う。今日も朋さんに付き合ってもらって表情稽古をしたのですが、まだまだまだまだ。
鏡相手に顔の稽古をする日々が続きそうです。がんばれわたし!
岡林景子
2006年8月13日(日)
今日は盛りだくさんな1日でした!
まず始めに出来上がった衣裳を着て場面ごとの色合いなどの確認を行う衣裳パレード。次にメイク指導をしてもらい、そのまま衣裳を着けて〈い組〉の通し稽古に突入。怒濤の1日! 衣裳はプロの方に仕立ててもらったものもありますが、帽子などの小物はすべて座の衣裳部のお手製。
村娘役の衣裳はそれぞれ個人でアレンジしました。中にはこれも座の人が?とびっくりするものが…! ケルビーノのパンツもそのひとつ。あたしなんて見ただけで感激してしまいました。乞うご期待です!
そんな衣裳を着けての通し稽古はなかなか盛り上がりました。集中しました。初めての衣裳付き稽古なので、自分で自分の衣装踏んで自分の首しめたり…(笑)特に靴は重要ポイント。稽古靴からバレエシューズになっただけでいままでの感覚が一変します。鍛錬、鍛錬。それにしてもウチの座のお姉さま方はどうしてあんなに上手にヒールを履きこなせるのかしら…普段も女性として鍛錬が必要なあたしだわ……。
村娘の1人の石窪でした。
石窪朋
2006年8月11日(金)
この日の私は朝9時から三人の個人レッスン(ちょうどフィガロの出演者の三人)をして、12時から演出家入りの稽古だった。
12時ぎりぎりまでレッスンしていたので、私達の関係しない2幕のろ組から稽古だった。お弁当を食べていると、便乗してお弁当食べてるNさん。い組でわたくしの相手役のバルトロ博士である。
「ろ組からだからね。」とか言ってるが、この人はろ組では、アントニオの役をなさる! この人は朝は別に用事はなかったはず・・・。しかし、まあ、伯爵夫人とケルビーノで時間かかるだろうから、お弁当食べながら台詞の暗記の特訓をした。Nさんは、本当に人の台詞をよく聞く。ちゃんとリアクションしてくれる。しかし、聞きすぎてなのか・・・ご自分の台詞がどうしても出てこない。ううううううん。
まあ、しかし、バルトロの部分はなんとかクリアー して、じゃあ、アントニオも特訓しよう! となって、ピアノのある衣装の部屋に行った。
13日までに衣装を完成しなければならないので、出演者でも新人達はお手伝いしている。もくもくと作業をしている横で、私がピアノを叩いて、アントニオと伯爵のシーンを練習した。小声で練習した。Nさんはちゃんと覚えて歌えている。しかし、私はわかっている、彼は大きな声をだすと、次の歌がでてこなくなるのだ。(ロミオとジュリエットの稽古の時、大公として「なにごとじゃあああああ」とブリリアントな声で歌いながら出て来て、そのあとの歌がでてこず、みんなでひっくり返った)。私「じゃあ、Nさん大きな声でう たってみてください」。Nさん「御前様さまごらんくだせえ・・・・・・・・・・・・・・・・・」やっぱりだめだった。
しかし、そのブリリアントな声はなんとも人を魅了するのであった。
岡原真弓
2006年8月10日(木)
何十年も前、いま時分になると「あなたの知らない世界」というコワ〜い特集が毎年放送されていた。平凡な日常からは思いも拠らない出来事が起こるのである。30年からのベテランから2年目の新人が参加するこの稽古場にも不思議な出来事が、、、。
毎日のように現れ、登場するだけで場をさらう御大。一人密かに稽古して毎日その姿を変えるQ様。…そしてそして、ゼッフィレッリもピーターブルックも加藤直も想像しなかったであろう昨日のバナナにつづき、今日は巨大な手作り磁石と松明を持ってアリアを歌う自由の女神! このシーンの行方がどうなるのか誰も知らない…明日もまた、この稽古場に居合わせた者のみが見ることのできる世界へ是非一度来てみてはいかがですか…
中島正貴
2006年8月9日(水)
今日は13時から多恵さんの時間。結婚式のシーン。バンブーダンスやらケチャやらのアジアンテイストな人々のおどりで本来貴族の様式的なダンスが猥雑で享楽的なダンスに取り込まれていくさまは圧巻です。衣装がみな稽古着だけど人々と貴族の混じり具合が衣装つきだともっとはっきりくっきりするでしょう。
16時からは3幕(2幕の前半)の加藤さん入りの稽古。少し細かくミザンやら芝居が決まっていく。少しずつ輪郭がはっきりしてきたがまだまだこれからもっともっと面白くなるとです。 なべ
川鍋節雄
2006年8月8日(火)
台風接近中で午前中 雨。蒸し暑い。水分補給+ナイスバディーキープのため〇ントレックス1.5Lを毎日飲む。
さて、13時より衣装フィッティング。いつもながら素敵な合田氏デザイン+座員の大すけ・彦ちゃん・ひろか製作の衣装。素敵に着こなそうとしたが、「その腹の帝王切開を横に切ってしまったような線はかくしましょう」とズタズタに……(>_<)○ントレックスの効能はいかに……!?
つづいて、前半部分の稽古。バルバリーナ役の私は一瞬の出演。バルバリーナ大活躍の場は後半の3、4幕。しかも、ダブルキャストなので7月末に稽古が始まって以来、未だ1度しか披露できていない。エキゾチカのテーマにそって、相手役といろいろバージョンアップさせながら、芝居のプランを練り練り中です。
そろそろ21時になりました。稽古終了〜。あしたは3幕の稽古になるらしい。どのパターンで披露しようかなー(^^ゞ
西川まゆみ
2006年8月7日(月)
今日はいよいよ稽古場に本番の舞台装置が来ました。
稽古前に集合し、装置を組み立てる。
出来上がってみると、今まで地面にテープを貼りイメージして、
楽々とやっていた事がちと難しそうな、
とてもアクロバティックな動きの出来そうな、
と〜っても平地の少ない空間。
でも、いろいろ試せそうと思わせてくれる素敵な装置です。
そんな中で、夕方から序から動いてみました。
空間が立体になった事でまた稽古が新鮮!
益々楽しめそう!
面白くなりそうだぞ!
今回はダブルキャストで変わる相方のキャラなどでもシングルキャストの当方、
楽しませてもらっています!
酒井聡澄
2006年8月6日(日)
今回村人役で初舞台となります宮瀬晃です。
今日は振付の伊藤多恵さん指導の元、結婚式のダンスを中心に稽古しました。私が演っている村人と村娘の振付は東洋色とでも言うのでしょうか、アジアンな雰囲気が強く、湧きあがり迫り来るエネルギーに満ちています。そんな稽古中にファンの方々が稽古場見学にいらっしゃいました。皆様暑い中遠いスタジオまでありがとうございました。差し入れも美味しく頂きました。暑い日がやってきましたが夏バテしている場合ではないと気合いを入れ直して、良い舞台を作れるよう頑張りたいと思います。
宮瀬晃
2006年8月4日(金)
駅を降りて稽古場へ歩くだけで汗をかく。やっと夏らしくなって来たこの日、初めて全幕を通した。10日間ほどの稽古で全幕通すのはいささか乱暴では・・・と思ったが、全体の流れを知るには良いか、とも思う。
昨日、一昨日と後半をやったので結構覚えているが、前半を忘れてしまっている。
覚えて忘れての繰り返し。
言葉数が多いせいかアタマがごちゃごちゃに。
音楽も大事。言葉も大事。テンポ、拍数、音程と同じように台詞にもリズムや音の高低があってそこを考えずに勢いだけで喋ってても言葉は伝わらない物なのだなあ。
歌も芝居も振りも、一所懸命やってる「だけ」ではイカンのだなあ。
明日は初めての休み。
みんな疲れてる様子。
明日はアタマと気持ちの整理をして、身体を休めることにしよう。
富山直人
2006年8月3日(木)
い組のバルバリーナ浦上です。
バルバリーナという子はとつぜん出て、その場をひっかきまわしてあっというまに退場するという娘です。
「やみくもに」やっていたら、演出家から「きちんと歌いなさい。ちゃんと歌った上で何をやるか考えれば良いのだから」といわれてしまいました。当然のことなんですが、あぁそうだなぁと心の底から思いました。それは基本中の基本なのですが、なんだかなにか変わったこと(?)をやらなくちゃいけないと思ってしまうんですね。そしてまさにやみくもにやっていたら、他のところまで全部めちゃくちゃになってしまうんです。そうそう今の私にはシンプルにやることが大事。そこですぐにめちゃくちゃになってどーんと落ち込んでいる私に、先輩方がとても親切に練習につきあってくださったり、アドバイスをくださったりします。
フィガロは本当にたくさんの人数です。みんなの温かさや熱さをたくさんの方々に届けたいなぁと切に思うこのごろです。
浦上かづこ
2006年8月2日(水)
2幕を荒くあたりました。
今回の私の設定は植民地を統治している伯爵夫人で、現地の文化に憧れていることになっております。
2幕はその夫人の部屋で起きるドタバタを描いておりますから、ほとんど出っぱなしです。
そして、突然加藤さん(演出)が、こんにゃく座の存在理由の話に及んだ。
「なぜオペラなのか、なにを表現する事を目標とするのか・・・。」
歌を聞かせるのか、言葉を聞かせるのか否、どちら、ではなく、「こんにゃく座の表現とは、メソードとはこれなんだ」とゆうものを確立すべきだ。と。
それは、ベルカントと匹敵するのですよね。
私の頭の中にある一つのイメージは、「こんにゃく体操で自分の体を知り日本語を美しく発声し自由な身体表現ができるそうゆう者に私はなりたい。」とゆう叫び。・・・身体表現ができ人の心に響く表現ができる。そうゆう者に・・・
梅村博美
2006年8月1日(火)
今日は自主稽古。明日加藤さんに見せるために、原作の3幕の打ち合わせ稽古を主にしました。私クルチオこと久は、裁判のシーンをつくる係を先日加藤さんから仰せつかっておりました。今日はそれを出演者に発表!
前日まであれこれ考えてきたプランを皆にうまく説明できるか? で、受け入れてもらえるのか? 朝からソワソワ・・。○ルオさんから「何うろうろしてんの〜」とカラカわれることしきり。しかし、私も入座して6年目、これぐらいのことができなくてどうする! と気合を入れて稽古に望んだところ、みんなもそんな私の気持ちを察してか、とても寛大にプランを聞き入れ取り組んでくれました(涙)。でも、かなりバタバタ・・・予定時間を15分延ばしてもらって稽古終了。さあ、明日加藤さんはどんな顔してこのシーンを見ることか・・??
乞うご期待!!
佐藤久司
2006年7月31日(月)
今日は若い座員たちが午前中建て込み(稽古ができるように準備をする。ただし大道具はまだですが)をしてくれました。そして午後は伊藤多恵さん稽古と自主練。多恵さんの振り付けは本当におもしろい! アジアの人々が出現という感じ。
楽しい上にパワフル。お楽しみに!!
相原智枝
2006年7月30日(日)
【ろ組】ケルビーノをやらせて頂きます太田まりです。
えらいこっちゃとドキドキしてますが、今回そんなドキドキもすっ飛ばして楽しむっ!!
そして今日は多恵さんの振り付け稽古☆ 楽しかった〜♪♪♪
「神が入るのよ」
「チャーじゃなくてチャーーッッッ!!!」
「1、2、3、カマキリッ」
みんな神だのカマキリだのを魂に呼び込んじゃってますっ!!
何か光も見えてますっ!! 物凄く面白い!! すさまじい!!
見るのはかなり楽しいっ。やってみるとこれがまた楽しいっ!!
さぁ明日は何を呼び込むのだろうっ
太田まり
2006年7月29日(土)
ママ座員N号の半日はこんなんである。
6:30息子に起こされる
7:30朝食
8:20主人を送り出す
掃除、洗濯、息子の身支度
10:00夏風邪をひいた息子を小児科か耳鼻科に連れて行く
11:15息子託児所へ
稽古場へ移動
13:00稽古開始
独身のころは、こんにゃく座の稽古時間の長さに体力がついていけなくて、朝が起きれず遅刻スレスレで間に合わせること幾度やら……なんだ今のこの午前中の充実度は?! 子育てはこんにゃく座以上に過酷で、知らぬ間に体力が備わっていたのか? いや、まだわからない、まだ始まってばかりだもの。
それにしてもどうして我が両親は私を記憶力のある子に生んでくれなかったのだろう? 三河漫才で旅芸人をし、舞踊や三味線で芸者さんをブイブイいわせた祖父の血を隔世遺伝してる私らしいが、セリフが出てこんではどうしようもないじゃないかっ! で、家で息子にご飯をあげながらセリフの練習をする。1歳半の彼は、全てを理解しないがそれが自分に向けられた言葉でないことは感じとり、キョトンとしてる。
昔、母に言われたコトバを思い出す。
のぶちゃん、あんたは何処にネジ一本忘れて生まれてきたの?
ネジを探しにいきたいよ〜とにかーく練習あるのみ!全体の練習風景に目が行かないママ座員N号であった。
山本伸子
2006年7月29日(土)
フィガロのお稽古、始まりました、【い組】ケルビーノの西田です。
今日はお稽古の最初三十分くらい、全員で「ケルビーノとはなんだろう」という話し合いがありました。
まず出てきたのが、バルバリーナのUさん、「ケルビーノは花粉だと思う」
花粉!?
謎です。
演出家が「花粉? いや、さすがにケルビーノ、花粉でやってくれって言うのは、難しいだろう。」
と言うと更に、「いや、というか虫?」う〜ん、わかるような気もするけど、虫ねえ・・・。
Oさん、「ホントはすごくきれいなボーイソプラノの男の子がやるのがいいと思う。」
え? キャスティング変更?
その他にも、両性具有では? 満足することを知らずに、理想の恋愛を追い求めているのでは? いやいや、満足はしているのでは? と意見は尽きることなく、
最終的には、まあ、こうやって色々話し合うことはいいことだね。という感じで、じゃ、ケルビーノの登場から立ってみよう! 【い組】から!
いろいろな情報で頭の中ぐじゃぐじゃのまま立ち稽古突入。
死ぬ、
しかし、みんなが自由に持っている役のイメージを聞くのは、自分では思いもよらなかった感覚が入ってきて面白いものです。
大丈夫さ! まだ稽古は始まったばかりだもん。
西田玲子
2006年7月27日(木)
今回の役はとにかくアンサンブルが多い。二重唱三重唱....六重唱七重唱....歌っていてとても楽しいが、困ったことには、よく似ていて少しだけ違う音形や、よく似ていて少しだけ違う歌詞の繰り返しが多くて、頭がごちゃごちゃになってちっとも覚えられないことだ。『仕方ない帰ってからまた覚えよう!』と家にたどり着くと、、、ママ?!ママ !と声が、、、。『仕方ない明日また覚えよう!』、、、。あぁ。
青木美佐子
2006年7月26日(水)
ついに2006年版『フィガロの結婚』の稽古イン!
今日は、顔合わせが行われた。
顔合わせというのは、本格的な稽古のはじめに、スタッフ・キャスト・座員総出で行う、新しい作品に向かっての出陣式みたいなものである。
駒沢の稽古場に座員全員とメインスタッフが集うと、ぎゅうぎゅう詰めである。
以前は丸く席を設けて、全員の顔が見渡せたのに、今はもう無理。
(座員が増えたからです。)
寺子屋式といいますか、スタッフが一列に並び、座員と対面式で行われる。
稽古インまでに長い時間をかけて、さまざまな準備が行われてきているから、稽古インを迎えると、いつも感慨深く、また気持ちが高まってくる。
今回も再再再再演とは言え、新しいキャストも多いので、がんがんプレ稽古をやってきた。
(もちろん演出もまったく新しくなります。演出家は今回を決定版にする、と言っています!)
おなじみの舞台監督、北村さん(なぜかムーチョと呼ばれている人)や、なんと20年ぶりにおつきあいする照明プランナーの室伏さんのまえで、「こんにゃく座版フィガロ」の呼び物(?)の「歌う序曲」と「終曲」をお聞かせする。
もちろん演出の加藤さんに、すでに気合を入れて音楽稽古進めて来ていますぞ、ということをアピールするためにも。
こちらの気合は演出家に確かに伝わったようで、「劇場でこんなふうに聞こえたらいいよね」と喜んでいる。
滑り出しは快調、と言っておきましょう!
顔合わせのあと、いよいよ稽古を始める。
今回は一部ダブルキャストで、「い組」と「ろ組」に分かれている。
すでにそれぞれの組の個性が炸裂して、稽古初日にして、笑い転げ涙が出た。
振付の伊藤多恵さんも、笑いが止まらない。(ツボにはまってしまったようです。)
とにかく、『フィガロの結婚』はこんにゃく座にとって、エポック的作品なので、今回の上演で、さらに大きくはばたけるよう、老いも若きもおおいにがんばりましょう!
そして『フィガロ』を楽しみ尽くしましょうね。
萩京子(音楽監督)