オペラシアター
こんにゃく座
公演


オーケストラ版
新演出

稽古場日誌
  

1月4日(火)

稽古最終日なので撤収することになる。小道具を片づける。細かいものが多いがひとつひとつ丁寧に棒に巻き付けたり、新聞紙にくるんだり、プチプチで包んだりする。

「このかごさあ、段ボールが小さいくて取っ手まで入らないから蓋んとこ切って飛び出ててもいいよね」

梅ちゃんである。さーっとハサミを持ってきてザクザクと段ボールの蓋を切り始める。

「あら・・・」
「どうした?」
「この段ボール血がついてるわ」
「どれ、どこに・・・ん? 梅ちゃん手から血が出てよよ」
「あ! 段ボールと一緒に切っちゃった!」
「痛くないの?」
「痛くなってきた」
「・・・・・気をつけてね・・・・」

・・・荷造りが出来たら搬出だ!手の痛みをもろともせず彼女はせっせと運び出す。

「あーーー梅さーんそれは使わない小道具だからートラックには積まないで下さいねーーーー」

呼びかけるハナシマハルエの声が届いたときにはすでにそれはトラックの中だった。そしてひとこと

「このトラックATM付いてる?」

梅ちゃんそれは

    E・T・C

トラックの中でお金おろす人はいないから・・・・・

高野うるお(十二月・博士)


1月3日(月)

稽古場日誌二度目の登場でございます。前回はちょっと柄にもないことを書いてしまいました。今日はさっきまで一月の酒井さんと稽古終了後、飲みながら話をしてて思い付いたテーマで書いてみます。テーマは「今回のキャストを正月でひさしぶりに集まった大家族に例えると」

高野、本家の長男。

梅村、本家の長女(病弱、一族の集まりにはめったに顔を出さない)。

金子、本家の娘婿(妻を「さん」付けで呼ぶ)

岡原、本家の次女(出戻り、長男よりふん反り返ってる)

田中、その連れ子(まだ雰囲気になれていないせいか、落ち着かない。お年玉はもちろん母親の岡原が全部預かる。)

久司、本家の末っ子(まあ、ついこの間まで小学生だと思ってたら!みたいな)

酒井、本家並みに発言力のある分家の長男(自分の会社の自慢話をよくする)。

西川、そこの偉そうな嫁(自分はちっとも動かないのに、「酒が足りない」とか「料理こんだけしかないの?」とか言う。本家の次女と仲が悪い)

彦坂、仲の悪い二人の間で右往左往する本家の嫁。

花島、小さな分家の長女(ちょっと肩身が狭い)

富山、そのダンナ(いちばん酒癖が悪い、正月にあんまり呼びたくないタイプ)

鳥居、小分家の次女(正月は友達とスノボーに行くはずだったのに、姉に「運転手がいないから」とムリヤリ連れてこられ、岡原につかまり酒の相手を延々とさせられる)。

こんなぐあいになりました。僕なりにかなりリアリティがあるんですけど、皆さんはいかがですか?え、ちっともわからない?そんな家族が作り上げる新しい森でございます。

富山直人
(十一月・兵士)


1月2日(日)

あけまして おめでとうございます!
本年もよろしくお願いします。
今日もしましたよ、お稽古f^_^;
「こ」とぶき退座もしたいけど
「ん」〜とこらえてあと10年
「に」ほんのことばを大切に
「や」ってみせるぞいいオペラ
「く」ろうくろうもなんのその
「ざ」っくばらんにいきましょう!

入座したときから、「森…」の女王さまをやりたいといっていましたが、こんなにも早く実現してしまい、じつはちょっとビビッておりました。
2001年のオーケストラ版「森…」で、わたしは東京でのオペラ公演デビューをしました。当時、今は天国にいってしまった母が毛糸で編んでくれたウサギさんの衣装を着て、その晴れ姿を両親が指揮の林光さんの真後ろの席でみてくれました。今回の女王役は母があたえてくれたものなのかな?とすこし思います。きっとまた見に来てくれるでしょう。
演出 高瀬さんの言葉を胸に、精一杯ハートでやりきりたいです!

西川まゆみ(十月・女王)


12月31日(金)

「森は生きている」を地で行くごとく、ついに大晦日稽古となった。しかも外はおあつらえむきになんと、大雪!大笑いです。顔色に相当な疲れがみえる座員もかなりいるが、気力で頑張っているのがよくわかる。稽古内容は、動きの徹底した確認。短い時間で作った動きだからまだ身体にしみこんでいなかったり、タイミングどおりに動けていても、その動機がなんだったのか再度確認する。最初から最後まで丁寧に進んで行く。一方別部屋では、スタッフさん、出演しない座員、制作座員、それに緊急に手伝ってもらっている関係者等で、衣装 小道具作りが急ピッチで進む。朝10時から始まった稽古は6時前に終わった。雪は小降りに、みぞれの様になっている。しかし作業は終わらない・・もしかしたら稽古場で年を越すのだろうか???1月2日からの稽古、元気を回復してあらわれて下さい。

大石哲史


12月30日(木)

いやはや、陛下のご命令で本日もお稽古でございます。
そう、おそらく本日12月30日なのにオーケストラを集めてお稽古なさったのは、きっと陛下がご自分のばあすでいを祝ってほしかったからに違いありまへ ん。
そう、今日は西川の誕生日なのです。今まで、彼女の誕生日にだけは一緒に過ごしたくなかった(つまり、座員は誕生日を家族ではなく座員と過ごすほうが、 多いのです。が、しかし、せめて年末は29日に別れよう!となっていたのに今年はついに30日、いやいや31日まで一緒にすごすのです)意地悪なはずのうちの娘(とりい)は昨日メールで明日陛下の誕生日なので、お祝いしませんか?というおふれを出しました。もちろん、みんなで合意!たま たまオケ合わせだったオーケストラのみなさんに、根回しして稽古が終った途端、オーケストラ版ハッピーバースデイ!ケーキカット!アンサンブルフォレの みなさんは、本当にいい人たちなのです!
ところで、今日の日記で一番かかなければならないことがあります。それは、昨日の日記にだまされた私の涙をかえして!!
朝日記を見て、とみやんが今回(も)絶好調なのに、あんな謙虚な日記書くんだあ!と感動して涙!稽古場に行ってみると、なんと、昨日の日記はなにかの手違いで富山が書いたものではないのです。彦坂の日記なのです。富山のコメント「いやあ、おれ実は、誰かに迷惑かけてるんやあ。と思って、武蔵野線でブルーになりましたわ。」
彦坂のコメント「ええ?!ちゃんと名前いれて・・・あっいれずにメールしました。」というわけで、12月29日の日誌は彦坂の日誌でございます。ここまで、読んだ人だけがわかるこの事実であります。

岡原真弓(九月・おっかさん)


12月29日(雪)

午前中は個人練習や、アンサンブル(おみじか組、おおかみ組)の稽古があって13:10より初めての全幕とおし!そしてダメ出しの後、衣裳会わせという、盛り沢山のメニューでした。
まだまだ出来ない事が山ほどあって、私ひとりのせいで台無しになってしまってるシーンがたくさんあるのです。
気持ちを一杯動かして、意識を持って!と言い聞かせ、前向きに頑張ります!

富山直人(十一月・兵士)




・・・ではなく彦坂仁美(八月・オオカミ)
すみませんでしたbyWEBMASTER


12月28日(火)

今日は二幕の日。18時から通す予定でしたが通しはできず、たっぷり芝居固め。
それから、暫しきのう石巻から送っていただいたカキに舌鼓。送ってくださった佳奈ちゃんのお母様ありがとうございます。それをクリームシチューとバター炒めに調理してくれた相原さんありがとう。ほんとにおいしかったです。
明日は、全幕通しです。課題はいーっぱい。落ち着いてがんばります。ライブ感を大事に、開き過ぎない。がわたしのテーマです。じゃ、お休みなさい。

梅村博美(七月・むすめ)


12月27日(月)

今年もあと5日。ひえぇーと叫ぶ間もなく時は過ぎ行く・・・。昨日やっと最後まで稽古が進んだので、本日は一幕を丁寧に止めながらの返し稽古。夕方、12月のコートと旅びとたちの衣裳合わせをはさみ、夜は一幕を通してみることに。稽古を観に来てくれていた寺嶋氏の指揮つきというゴージャスさ。〜それにしてもガンコでアタマのかたい(?!)こんにゃく役者たちに対する、高瀬氏の忍耐強く、こまやかな演出ぶりには連日アタマがさがりっぱなしなのであります。みんな、いぃ経験してますよぉ。と、ここまではフツーの稽古場日誌風。

−−−しばらくご無沙汰しておりました!!このたび井村くんとともに演出助手をつとめさせていただいております久保田由佳里です。今年の春、無事長男を出産し今回(めでたく?)現場復帰となりました。家では今月末で満9ヶ月を迎えた赤子をかかえつつもどーにかこーにか稽古場に通っております。(それもこれもつれあいどののフォローあってのこと。ありがたやありがたや!!とうちわのハナシで失礼いたしました・・・。)−−−92年の森の初演からなんとひとまわり。あの暑いあつい夏の稽古場通いの日々はまだ昨日のことのようにも思えます。時はめぐり、2004年の暮れの今は冬の最中。12年後おのれが子持ちになり、今また《第二世代・森は生きている》の誕生の瞬間(とき)に立ち会おうとしているとは!あの頃の私には想像だにできないことでした。−−−あぁ、ヒトノ世ノフシギカナ。

久保田由佳里(演出助手)


23日の当番でしたが忘れたので今思うことを書いてみます。高瀬さんの演出は凄い!もの凄いパワーで一気にシーンを創っていく。いささか強引にも思えるが、流石てだれの演出家読みの深さ的確さにいちいちうなずかされる。しかし役者の力が演出の要求に答えるにはかなりの時間がかかるだろう。いずれにしろ既に本番の成功はこの新演出によって間違いないと言える。少なくとも10年先までやって行ける作品になるだろう。個人的には別の作品で高瀬さんと出会えたらいいなぁと思う。ちなみに初めての演出助手は由香里さんがいるので色々支えられつつ勉強させてもらってます。もっと色々言いたいけど今日の所はここまでに。以上井村でした。

井村タカオ(演出助手)


12月26日(日)

クリスマスも終わり、すっかり年の瀬ですね。私達はクリスマスも大掃除もなしに毎日が大晦日(笑)
さてさて、今日はクライマックスのシーンでした!毎日高瀬さんマジックにかかっている私は、随分前から、この台詞を高瀬さんはどう解釈するんだろうと楽しみにしていました。このってどれだよって?それは言えません。そして…。ああ言いたい!でも!今日はあまりに内容が濃くて、だからこそ、お楽しみに☆としか言えません!ごめんなさい!
とにかく!この世界をみなさんにお届けできるよう、頑張ります!

鳥居由美子(六月・もうひとりのむすめ)


おくれですー

『森』の日々はじつに濃密に続いている。濃密すぎて稽古場日誌にあなをあけましてしまった。いや、いかん頭がこっぱぐれてしまった。「こっぱぐれ」とはなにかというとちょっと説明できないのだが、それくらい濃密なのだ。へ、へへ。

金子左千夫(二月・オオカミ)


12月25日(土)

今日は振り稽古&衣装合わせの日でした。
新海絵理子さんの振りは踊っていても観ていてもとっても楽しいです♪月の精達も、博士も女王様も総理も、おっかさんもお姉さんも、オオカミさんも、リスちゃんも、うさこもみんな悪戦苦闘しながらも頑張って踊っています(^^)/
私は相変わらずいっぱいいっぱいでついていくのに必死ですが、大好きな「森」に出演できる喜びが、どんな苦労も乗り越えさせてくれると信じて頑張ります!

田中さとみ(五月・ウサギ)


12月24日(金)

今日はクリスマス・イブですね。でも僕たちは稽古の真っ只中!そんなことは全く関係なく稽古稽古!さみしくなんかないですよ。だって稽古がすっごく楽しいですから!今日は大分後半の方まで稽古できました。
さっ、稽古終了・・・あれれ、こころなしかみなさん帰り支度が早いような・・・・・・・そうだよねー!クリスマス・イブだものねー!なんとなく真っ直ぐ家に帰りたくない僕は珍しく飲み屋さんに行ってしまいました。男ばっかりのメンバーで・・・。くそー明日も稽古ガンバロ!!

佐藤久司(四月・カラス)


12月22日(水)

今日は振付家新海さんとの初めての稽古。一体どんな振り付けがつくのか、朝からドキドキ。
今日のメニューは「森閉め」と「宮廷のダンス」と「おみじか」。大半の座員はあまりダンスが得意とはいえず、四苦八苦するなか、新海さんの明るい笑顔が、私達を励ましてくれました。何がなにやら混乱している出演者に、根気よくステップの見本を見せてくださる新海さん。なんでそんなに軽やかにさらっと踊れるのでしょう〜〜〜〜!!悶えながらも、とりあえず一通り「森閉め」シーンが終わり、次は「宮廷ダンス」。オーケストラ版はこの場面も少しだけいつもより長くてゴージャス!少?すました音楽にのって華麗な(?!)ダンスをお見せできる予定。精一杯気取って踊っている私達の勇姿をお楽しみに♪
そしていよいよ、選び抜かれた「おみじか」隊3人の場面が。しかし既にこの時間には頭はパンパン、ふくらはぎもパンパン!!それでもなんとか、新海さんの笑顔に促され、「てやんでぃっ」とばかりに最後の気力を振り絞り、振り付け稽古が始まりました。
か、かわいいポーズ・・。新人のうさぎ嬢はすんごく似合っている・・・。しかし、三十路を超えた私がやっても許されるものか。
「いや、今、私は、リスなんだから。かわいいリスなんだから。」と自分に言い聞かせ、踊り続けた一時間半なのでした。
おみじか、こうご期待!!

花島春枝(三月・女官長)


12月20日(月)

昨日まで「森は生きている」の旅公演をしていました。
しかも新しい役「一月の精」で、体育館版から始まりピアノ版、公演の続いている中で新演出のオーケストラ版と、もう頭ぐちゃぐちゃ!
新演出版の稽古は面白いので稽古場の雰囲気もよく、僕も楽しくやっているのですが、今日はさすがに休みなくなだれ込んでの稽古で精神的、肉体的(体力的?)にキツかったですね(^_^;)
しかし、今回「森は生きている」は見事に生まれ変わります!
みなさん期待してもらっていていいと思いますよ!

酒井聡澄(一月・総理大臣)

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